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春風(はるかぜ)は、日本海軍の駆逐艦。神風型駆逐艦(2代目)の3番艦である。この名を持つ日本海軍の艦船としては神風型駆逐艦 (初代)「春風」に続いて2隻目。後に初の国産護衛艦である「はるかぜ」に引き継がれた。 ==概要== 舞鶴工作部で建造され、1923年(大正12年)5月31日に竣工した。最初は「第五駆逐艦」という艦名であり、一等駆逐艦に類別された。翌年4月24日に「第五号駆逐艦」に、1928年(昭和3年)8月1日に「春風」と改名された。大湊要港部に配属され北方への哨戒に従事した後〔『駆逐艦春風』40ページ〕第五駆逐隊に配備され、1935年(昭和10年)の第四艦隊事件により損傷した期間も含め〔『駆逐艦春風』52ページ〕、空母龍驤を基幹とする第一航空戦隊で所謂トンボ釣りに従事した〔『駆逐艦春風』43ページ〕。1937年(昭和12年)早々に駆逐隊ごと馬公要港部に転属となり、予備艦の期間を除き台湾および南支方面の警備に従事し〔『駆逐艦春風』48、49ページ〕、南寧攻略戦などにも参加した〔『駆逐艦春風』58ページ〕。その後は第五駆逐隊とともに第五水雷戦隊に配属され、訓練に勤しんだ。 太平洋戦争では、緒戦期には比島攻略部隊に所属し、開戦劈頭のフィリピンの戦いのうちの攻略戦、リンガエン湾上陸、次いでマレー作戦のシンゴラ上陸作戦支援に参加した〔『駆逐艦春風』77ページ〕。馬公および高雄で整備の後、蘭印作戦に参加。バンタム湾上陸作戦の最中に発生したバタビア沖海戦では、第七戦隊の重巡洋艦最上、姉妹艦朝風や旗風などと作戦を共にした。 その後、第五水雷戦隊解隊に伴い第一南遣艦隊に転属。マレー、ジャワ島、セレベス島、それに遠くラバウルの各方面〔『駆逐艦春風』540ページ〕で護衛など各種任務に就いたが、1942年(昭和17年)年11月16日昼前、スラバヤ入港直前にスラバヤ北水道付近で触雷し、艦首部のうち一番魚雷発射管より前部を亡失する被害を受けた〔『駆逐艦春風』167ページ〕。仮修理に次いで呉海軍工廠での本修理の後は、呉防備戦隊および第一海上護衛隊に所属し、日本とパラオおよび台湾、フィリピン方面において船団護衛に従事。1944年(昭和19年)10月24日には、マタ30船団を護衛中にアメリカ海軍のウルフパックと交戦し、シャーク (''USS Shark, SS-314'') を撃沈する戦果をあげた〔The Official Chronology of the U.S. Navy in World War II 、木俣『敵潜水艦攻撃』130ページ〕。その直後の11月4日に、アメリカ海軍潜水艦セイルフィッシュ (''USS Sailfish, SS-192'') の雷撃により艦尾を亡失するも、応急修理の上日本に回航し、戦後まで現存した。1945年(昭和20年)11月10日に除籍され、その後船体は上部構造物を撤去した上で京都府竹野港(京丹後市)の防波堤として使用されたが、間もなく1948年(昭和23年)9月16日に上陸したアイオン台風により破壊したため、スクラップとして売却の上解体された〔『駆逐艦春風』469、470ページ〕。なお、当初は秋田港の防波堤として使用される予定だった〔『引渡書』〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「春風 (2代神風型駆逐艦)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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